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「あ!達哉~!次、移動なの~か?」
たっちゃんの友達が廊下で声をかけてきた。
「ん。次は理科。そっちは体育だったんだな。お疲れさん。」
たっちゃんがそう言うと、友達のクラスメイト達が俺達の周りを通り過ぎる。
ードキンー
俺の心が痛くなる。
どうしてだろう……。胸が痛い……。
ゆっくりと顔をあげて周りを見ると、1か所だけ、輝いて見える人達を見つけた。
俺は思わず俯く。
ードキンドキンー
胸の鼓動が早まる……。
目線だけ少しあげると、ちょうど光って見える人達が俺達の横を通ぎる。
俺の鼓動がますます早まる……。
俺の目線は……ある女の子から離せなかったんだ……。
こんなこと……生まれて初めてだった。
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