13歳~初恋~

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「あ!達哉~!次、移動なの~か?」 たっちゃんの友達が廊下で声をかけてきた。 「ん。次は理科。そっちは体育だったんだな。お疲れさん。」 たっちゃんがそう言うと、友達のクラスメイト達が俺達の周りを通り過ぎる。 ードキンー 俺の心が痛くなる。 どうしてだろう……。胸が痛い……。 ゆっくりと顔をあげて周りを見ると、1か所だけ、輝いて見える人達を見つけた。 俺は思わず俯く。 ードキンドキンー 胸の鼓動が早まる……。 目線だけ少しあげると、ちょうど光って見える人達が俺達の横を通ぎる。 俺の鼓動がますます早まる……。 俺の目線は……ある女の子から離せなかったんだ……。 こんなこと……生まれて初めてだった。
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