たとえ君の隣が僕でなくても……

１３歳～初恋～

加納さんを無意識に探してしまうのも……

加納さんの声がすぐに分かってしまうのも……

加納さんが可愛く見えるのも……

加納さんにドキドキするのも……

すべては俺が加納さんに『恋』をしているからだったんだと……。

俺は一気に恥ずかしくなる……。

自覚してしまうとますます恥ずかしくて……加納さんにバレたくない。誰にも知られたくない。

恥ずかしいから……。

たっちゃんは『別に恋は悪いことじゃないから大丈夫』と言っていた。

でも俺は……どうしていいか分からないんだ……。

ただ……俺の中の何かが変わったということだけは、なんとなく分かったんだ……。