13歳~初恋・夏~

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学校に着いた時点で俺は汗をかいていた。制服のシャツが体にくっついて少し気持ちが悪い。 「…ありえん…。」 俺は深いため息をついてから校門をくぐった。 「おっ?」 校庭には運動部の人達がたくさんいた。この暑い中、汗だくで頑張っていた。 「スゲーなぁ。俺にはできんな。」 俺は一人事を呟いて歩きだした。 「アキー!」 声をかけられ振り向くと、汗だくなたっちゃんが走ってきた。 「おーたっちゃん!スゲー汗だなぁ!」 俺はたっちゃんを見ながら言うとたっちゃんは 「部活だから仕方ない。夏は暑いんだ。今日から先生の手伝い?」 「うん。めんどくさい。暑いし。」 俺がダルそうに言うとたっちゃんは笑っていた。 「まぁ、そんなに悪いことじゃないと思うぜ?ホラ、あそこに加納もいるし。会えてラッキーだろ。あ、やばい!じゃあまたな!」 そう言って部活に戻っていった。
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