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「たっちゃん行こうぜ~。」
「こら!アキラ!まずはおはようでしょ!ゴメンね~たっちゃん、アキラをよろしくね!おばさんもあとから行くから!」
「いってきま~す」
俺はたっちゃんと二人で歩き出す。
今までとは違う通学路。少しだけドキドキした。
「たっちゃん、今年は同じクラスだといいな!」
「……だね~。」
たっちゃんはどっちかって言うと無口だ。あんまりベラベラしゃべるタイプではない。
「アレ?なぁ、たっちゃん!たっちゃん身長伸びた?!」
今まで同じ目線だったのに、少しだけたっちゃんのほうが高い感じがする。
「ん?あぁ……。たぶんな。成長期だしな。アキラもそのうち伸びるから心配すんな。」
そういって俺の頭を撫でた。
「ちぇっ。ずりー。」
俺は少しふてくされながらたっちゃんをにらんだ。
たっちゃんはなにも気にしてる様子もなく、ただ笑っていた。
しばらく歩くと今日から通う学校に着いた。
学校は生徒やら保護者やらで賑わっていた。俺達はその人達をかきわけながらクラス発表の紙の前まで進んで行った。
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