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??? 「電車なんて乗らなくていいさ。」
大和 「!?」
いきなり響いた声に身構える。
麗花 「隼人さん!」
隼人 「やぁ。」
後ろに立っていたのは爽やか系の若い男。
隼人 「君が博士の言ってた大和クンだね?実に可愛らし……失礼。勇ましい姿だ。」
麗花 「私達の仲間だよ。無類のネコ好きなんだ。」
大和 「俺をネコと同列に見た事の方が驚きだ。」
おそらく、赤ん坊が見れば泣き出すような姿だ。
『獣人』という言葉がピッタリかもしれない。
隼人 「まあ、僕は仲間と言っても戦闘員じゃないからね。他の仲間の『足』なんだ。」
大和 「足?」
麗花 「隼人さんは移動手段なの。さ、肩に手を置いて。」
促されるままに隼人さんの肩に手を置く。
もう一方には麗花の手。
隼人 「『空間転移』……いわゆるワープってやつさ。」
カードを掲げる。
空間が捻れ始めた。
隼人 「『ゲート』発動!葛西博士の研究室へ!」
カードが光を持つ。
まばたきをした瞬間、見慣れない風景が目に映った。
隼人 「ようこそ大和クン。我らガーディアンの秘密基地へ。」
広々とした部屋。
ソファや机がいくつか並んでいる。
だが、人影はまばらだ。
隼人 「みんな!集まってくれ!新入りの紹介だ!」
隼人さんが叫ぶと、その部屋にいる全員が一カ所に集まった。
一つの丸い机を俺達三人を含めた八人で囲む。
隼人 「まあ、座って。」
大和 「あの……まず人間の姿に戻りたいんですけど。」
隼人 「ああ、済まない。今からカード取ってくるから待ってて。」
そう言って消えた。
文字通り一瞬で。
麗花 「彼が新入りの大和君です!」
??? 「へぇ……麗花ちゃんの話よりも随分ワイルドな子ね。」
キレイなお姉さん……という感じの女性が言った。
??? 「凛よ。ヨロシクね♪」
大和 「あ……はい。」
麗花 「鼻の下を伸ばすな!」
大和 「伸ばしてねぇよ。」
なんだろう……メンバー全員一癖ありそうな予感がする。
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