疾風の襲撃者vs漆黒の獣戦士

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麗花 「あぁん……スベスベで手触りいいのに……。」 隼人 「僕も触りたかったなぁ……。」 残念そうに言う二人。 ていうか、麗花の俺を見る目がいつもと違うんだが。 大和 「頭はもう撫でるなよ。」 麗花 「じゃあ……アゴ?」 大和 「頭もアゴもダメだ!ていうか猫みたいに扱うな!」 マジでペットみたく扱われそうで怖い。 泉 「豹は猫科……あながち間違いでは……」 大和 「俺は人間だ!」 凛 「あーハイハイ。博士が来たわよ。」 凛さんが手を叩いて場を収め、奥の扉が開いた。 すると、白衣を着たいかにも博士って感じの老人と、白いワンピースを着た少女が現れる。 仁 「久しぶり博士。前に会ったのは麗花ちゃんが入った時だったかな?」 葛西 「そうだったかな……。いやぁ……研究に没頭すると時が経つのもあっという間での。」 大和 「あれが……博士?」 麗花 「そう。隣の子が孫の静香ちゃん。」 大和 「へぇ……清楚な感じで、少なくとも麗花よりはタイプ……」 ガン!!と後頭部に衝撃。 当たったのは麗花の拳。 凛 「あらあら。乙女心ってモンを分かってないわね。」 大和 「いてぇ……。」 頭には大きなたんこぶ。 そんなに本気で殴らなくても……。 葛西 「まあ、とにかく。我々は大和君を歓迎するよ。」 大和 「ありがとうございます。」 葛西 「これからについて、少し話がある。ちょっとばかり付き合ってくれんかの?」 大和 「分かりました。」 博士に誘われるまま、二人の出てきた通路に向かう。 葛西 「さて……何から話そうかの。」 薄暗い通路を歩く。 まるで洞窟のようだ。 葛西 「まず……君は今までの日常には戻れない。」 大和 「はい。」 葛西 「さっぱりした返事じゃの。とても高校生とは思えない順応性じゃ。」 大和 「誉めてるんですか?」 葛西 「誉めているし、貶してもいる。君は今までの者とは少し違うようじゃ。」 不意に博士が歩みを止める。 どうやら目的地に着いたようだった。
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