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麗花 「おかえりー!」
大和 「なんかスゲーいい匂いがする……。」
香ばしい匂いだ。
肉でも焼いているのかな?
隼人 「キミの歓迎会だよ。」
大和 「うわっ!こんな豪華な料理……初めて見た……。」
隼人 「僕の自信作さ。」
大和 「隼人さんが作ったんですか!?」
隼人 「本職はコックだからね。」
予想外だ……。
とてもコックには見えない。
大和 「でも……まだ何か焼いてますよね?」
隼人 「今日のメインだよ。今、遥が作ってるんだ。」
麗花 「料理できんのその二人だけだもんね。」
大和 「麗花は……アレだもんな……。」
黒い塊を玉子焼きと言い張っていたのを思い出す。
料理センスは皆無だ。
剛羅 「早く食おうぜ。」
凛 「でも夜中だしねぇ……。こんな時間に食べたら太っちゃう……。」
泉 「安心しろ。既にお前は基準よりかなり重……」
ガン!!という音が言葉を遮った。
頭を抱えながら泉サンが唸る。
泉 「ぐあぁ……脳細胞が死滅する……。」
凛 「レディに対してその発言は無いでしょ。」
麗花 「そうですよ。例え真実でも言っちゃダメです。」
仁 「麗花ちゃん……フォローになってないよ……。」
やれやれ……。
ずいぶん賑やかな秘密結社だ。
遥 「焼けたぞ。」
小柄(ていうか子供)な遥さんでは両手で持つのも大変なほどの肉の塊。
物凄い肉汁が垂れ、部屋には香ばしい匂いが籠もっている。
凛 「私は……ワイン♪みんなは何飲む?」
剛羅 「ビール頼む。」
隼人 「僕もワインで。」
仁 「俺は日本酒。」
大和 「俺は……」
麗花 「ジュースで!」
……やはりダメか。
麗花のヤツ……変に真面目だからなぁ……。
遥 「私もジュース。」
大和 「アレ?飲まないんですか?」
遥 「酒はどうも苦手なんだ……。」
何だか……見た目通りだ。
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