疾風の襲撃者vs漆黒の獣戦士

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結局、持って帰ってきてしまった。 しかもネットでどれだけ調べても全くヒットしない。 大和 「……呪われたりしないよな?」 もう時刻は深夜。 しかし……あの本から出てきたモノだ。 呪われていても不思議は無いのかも知れない。 大和 「もう寝よ……。」 ボスン!とベッドに倒れた。 カードは机の上。 ??? 「……目標確認。」 それを双眼鏡で覗く人物。 煙突の上に立ってるあたりが不審人物の要素だ。 しかも顔を黒い布で隠している。 『よし……。一般人に死者を出すなよ。上がうるさいからな。』 ??? 「大丈夫ですよ。持ってるのはただのガキですから。」 携帯片手にニヤつく。 その表情はまるでハンター。 『……やれ。』 ??? 「あいよ。」 パタンと携帯を閉じる。 そして、煙突から飛び降りた。 ??? 「発動……『流星靴』!」 一枚のカードを掲げる。 すると、その者の靴がうっすらと光を帯びた。 ??? 「さて……狩るか。」 家々の屋根を音も無く飛び回る。 そして、大和の部屋へ。 次の瞬間。 ガシャアン!!とガラスが叩き割れる音が響いた。 大和 「!?」 そのガラスの砕ける音が大和を叩き起こす。 大和 「お前誰だっ……!!」 ??? 「カードはどこだ?」 一瞬で首を絞めた。 そのまま壁に押し付ける。 大和 「…カー…ド……?」 掠れるような声を出す。 ??? 「とぼけないでいい。お前が葛西博士から受け取ったのは知っているんだ。」 大和 「葛西…博士……?」 ??? 「……あくまでもとぼけるつもりか。なら拷問にでもかけるしか無い……。」 背筋がゾクッとした。 眼が……本気だ。 「ヤマトー?何なのさっきの音はー?」 母さんの声だ。 部屋の外から聞こえる。 ??? 「……それより……家族が目の前で死んだ方が辛いか?」 大和 「……んだと……!?」 ??? 「お前の家族はお前の強情さに殺されるのだ。」 どれだけもがいても首を絞める力は緩まない。 大和 「や……めろ……!」 ??? 「ククク……。」 ニヤリと笑みを浮かべたまま首を締め付ける侵入者。 だが再びガラスが叩き割られるガシャン!という音が響いたと同時に、警戒心を張った。 ??? 「誰だ!?」 二度目の騒音が、新たな乱入者の訪来を告げた。
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