心の支え

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いつものように学校から帰るとクッキーの姿がない。心配になった私は、慌てて裏庭を見た。そこには、頭が大きく腫れ上がり、痛々そうにしているクッキーがいた。 「クッキーどうしたの?」 大きな蜂に刺されたようだ。その日から幸せな生活が一変した。 餌を口にしなくなり、足取りも麻痺しているのか悪くなっている。 「お願いだから食べて。食べないと元気にならないよ。クッキーまで…嫌だよ…」 とうとう寝たきり状態になってしまった。餌も水も自分では飲めず30分ごとにスポイトで水を飲ませ、シニア用の餌を毎食1時間かけて与えた。 良くならないと解っていても1日でも多く生きてて欲しい。私に笑顔をたくさんくれたクッキー。
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