告白

4/7
前へ
/24ページ
次へ
激しい葛藤に悩まされ、気付けばもう放課後。 情けない俺。 「真人、部活行かないの?」 背後から突然秋の声がしたから、俺は驚いて今まで鞄に減り込んでいた顔を勢いよく上げた。 「アハハ真人おでこに鞄の後ついてるよ」 かわいーといって俺に微笑みかけてくる秋。 可愛いのはお前だー!!!! 《ギュウ》 気付けば俺は秋を抱きしめていた。 「ちょっ…真人!?」 うわっ!! 俺何しちゃってんの!? 秋かなり驚いてるし… えっと… 「ごめん、枕と間違えた!!」 「もう寝ぼけ過ぎだよ~じゃ僕部活行くね。真人も頑張って」 「お、おう…!」 秋の姿がドアの向こう側に消えた時、俺はぽつりと呟いた。 「秋、好きだ…」 教室の静けさが俺を一層虚しくさせた。 俺ってほんと、情けねぇ…
/24ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加