125人が本棚に入れています
本棚に追加
女達が帰った大広間。そこにいるのは王子と、家来の男の2人だけ。
「一体何をお考えですかッ!!!!!!」
「あの女達が俺の目に止まらなかった、それだけだ。」
ラーク・エディ。彼はダルヴァン王子の幼なじみ、そして家来。
三日前に王子が正室をとると発言したので国中から美女を集め、大広間での謁見をセッティングしたのは彼だ。
それなのにご苦労の一言もなく、一蹴。
「王子、じゃあ今度はどこを探せばいいんですか?」
国内の美女全てがダメなら次はどうしろというのか、彼は王子に聞いた。
「………世界中の王女を連れてこい。もう平民はダメだ。俺の正室だ、世界中の王が競って娘を差し出すだろう。」
「…王子が書簡を?」
「お前がだせ。俺の名でな。」
とことん自己中な王子だ。
最初のコメントを投稿しよう!