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『確かに、お母さんとは貧乏な生活してたし、毎日私が家事をしてたし、お母さんも毎日仕事しててすごく大変そうだったのは知ってるけど、それを辛いとか思ったことはありません。
お母さんはいつも優しかったし、二人でいるのはすごく楽しかった。
それを知らないのに勝手なことを言わないで下さい。
私の名前も…お母さんがせっかくくれたものなのに変えろとか言うし、あなたは本当に私のお父さんなんですか?
お母さんがあなたみたいな人を好きになるなんて考えられない。』
百合華嬢はじっと武章氏の目を見詰めたまま言い切った。
唖然とした表情で聞いていた武章氏は百合華嬢が話し終わると同時に俯き、またかすかに震えだした。
「はっはっは!いやいや流石瞳の娘だ!ここまではっきりと物を言うとはな。」
そう言い、武章氏は大きく笑った。
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