新学期

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「参ったよ~本当に。」直人はそう言った。 時間は夕方。 学校の正門前、校木の欅の下で、京子と直人と実は有希子達を待っていた。 「いやぁ…それは岸田が悪い。自業自得でしょ。」と京子 「だって石田、人使い荒いんだもん。」と困った声の直人。 「そうか…って、おい…直人、後ろ…」と実 直人が恐る恐る振り向くと、引きつった笑顔の美奈とその隣に有希子がいた。 「岸田ぁ~?今なんて言ったのかなぁ?」と美奈 「あわわ…いや…その…ごめんなさい…」と直人
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