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京子は自分の練習場所に戻ろうとした。
しかし、戻ったところでやることもない。
「あ~、ちょうどいいとこにきょんちゃんはっけーん。」
京子が振り向くと楽器と譜面台を腕いっぱいに抱えた、トランペットパートの石田美奈がいた。
「美奈じゃん…ってか大丈夫?!」
「あー…無理。きょんちゃん、譜面台持って。」
言われるがまま、京子は美奈の持っていた譜面台を持った。
「んじゃ、教室まで持っていってくれる?さすがに一人は大変だったよ。」
美奈は京子にそう言うと、2人並んで歩き出した。
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