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そのイベントの数日後、仕事の後、久美とご飯を食べに行った。
その帰り道、久美が、
「こないだの木下さんのお店に行ってみない?」
と、切り出した。
車に興味もない久美が、また木下さんに会おうとしている。
久美が木下さん狙いなのは明らかだ。
「私も行ってみたかったんだけど、一人じゃ行きづらかったから。
そうだね、木下さんに忘れられないうちに行ってみよっか。」
私も正直、木下さんのことは気になってはいたが、
相手にされるわけがないと、鼻っから恋愛対象ではなかった。
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