母の想い

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母は琉がら受け取った子猫をタオルで拭うと、子猫を見つめた。 子猫も偶然母を見つめると、母は口を開く。 「あなたは前の猫に似てるわね....。黒い毛に、蒼い目をしている」 母はそばにあったタンスの上に置いてあった写真立てをとる。 そこには、生まれたばかりの琉と、それを抱きかかえている母、そして黒い毛をした蒼い目の猫を抱えた父。 母の目から、1粒の涙がこぼれ落ちた。
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