赤い首輪

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「いるわけないか…」 琉は溜め息混じりに呟いた。 琉はまた溜め息をつくと、もとの道へ戻ろううとした。 リン… 自転車のタイヤに、何かが当たり、小さな音を出した。 琉は音のした方を見た。 そこには、銀色の…、見覚えのある鈴だった。 琉はそれを拾い、銀色の鈴をみる。よくみると、鈴には小さな糸状の、赤い糸がくっ付いていた。 琉は即座に思った。 『赤い首輪だ』と。
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