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「ただいまー」
少年が家に着くと、がらり戸をあける。
木造の家の玄関へ、子猫を抱えて入った。
「あら?琉、おかえりなさい。寒かったでしょう?」
奥から母が出てきた。
琉は、子猫を母に見せた。
「橋の下で拾ってきたんだ。飼ってもいい?」
母は一瞬ためらいの表情をみせたが、すぐに許可を出した。
「じゃ、服かえてくる」
琉はそう言い、中へ行こうとしたが、母が呼び止める。
「泥んこなんだからさ、琉は先にお風呂に入りなさい。猫は私がやるから」
琉はお礼を言い、母に子猫を渡し、シャワーを浴びにいった。
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