五章

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「よぉーし、今日の練習はここまで!」 顧問の大仙先生の掛け声で今日の練習が終わる。 この後はミーティングの時間だが、あまり真面目にやったところを見たことがない。 みずきさんと宇津さんが入ったのだから投手でミーティングしよう! と思い、まずはみずきさんに声をかけようとしたら…… 「みずき、鎧。」 聖に声をかけられた。 ……なんだろう? 「みずきが晴れて野球部に入部できたのだ。お祝いにパワ堂へスイーツを食べに行こうと思うのだがどうだ?」 「それいいわね。賛成!」 「うん。僕もいいと思う。」 「そうか。……で、では…」 急に歯切れが悪くなった聖 どうしたんだろう? 「か、海堂先輩も誘っていいだろうか?…あ、あの人は…いつも練習が終わった後も…毎日一人で特訓しているのだ…」 「僕はいいと思うよ。僕も海堂先輩ともっと話してみたいし。」 「私も賛成よ……ふふ…」 みずきさんが笑っている… 何か面白いことに気付いた時の笑い方だ…………
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