五章

12/19
前へ
/89ページ
次へ
「よ、よし。そうと決まれば…」 そう言うと他の部員が帰る支度をしている中、グラウンドの片隅で素振りを始めている海堂先輩に向かって歩いていく聖。 とてもぎこちない…あんな聖は初めて見る… が、がんばれ~… 「また素振りか?先輩」 「うわぁ!ひ…聖ちゃんにみずきちゃん!?それから太陽まで…」 「みずきが甘味ツアーに誘ってくれたので、これから行こうという事になっていたんだが…先輩が一人でバットを持ってグラウンドの隅に歩いていく姿が見えてな。太陽が先輩も誘おうと言うので声をかけた」 「え?僕?」 「そうか…太陽が誘ってくれたのか」 ちょ、ちょっと……話が…
/89ページ

最初のコメントを投稿しよう!

395人が本棚に入れています
本棚に追加