五章

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「よし、聖。落ち着いて整理しよう。」 顔面へのストレートやアッパー8発、頭部への鞄の一撃1発、ボディーブロー3発入れた辺りでようやく落ち着いた聖を近くの公園に連れていき、一緒にブランコに座る。 周りに人が居なくてよかった……絶対通報されるよ 「聖は…海堂先輩が好き。」 「鎧は…みずきが好き。」 「「はぁ……」」 何だか複雑な四角関係だ。 僕たち二人は揃って先輩が好き。その二人は揃って難攻不落の砦っぽい。 そりゃため息も出る……… 「………よし」 「ん?」 聖が何か決意したように立ち上がる 「今から私達は同志、同盟、運命共同体だ!」 「え?ちょ!?」 ビシィッ!!っと僕を指差し 「いいか鎧!お前は絶対にみずきを墜とせ!私は絶対に海堂先輩を墜とす!」 「字が違くないか!?」 燃えてる……聖が見たことないくらい燃えてる…… 聖がガシッと肩を掴む。熱い… 「私はお前に協力する!だから……」 「僕も聖が頑張れるよう協力する!」 「…鎧……」 「聖がここまで本気なんだもん!僕が協力しない訳ないじゃないか!」 僕達は二人で円陣を組んだ。 ここに、恋の後輩同盟が発足した!!
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