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「よし、聖。落ち着いて整理しよう。」
顔面へのストレートやアッパー8発、頭部への鞄の一撃1発、ボディーブロー3発入れた辺りでようやく落ち着いた聖を近くの公園に連れていき、一緒にブランコに座る。
周りに人が居なくてよかった……絶対通報されるよ
「聖は…海堂先輩が好き。」
「鎧は…みずきが好き。」
「「はぁ……」」
何だか複雑な四角関係だ。
僕たち二人は揃って先輩が好き。その二人は揃って難攻不落の砦っぽい。
そりゃため息も出る………
「………よし」
「ん?」
聖が何か決意したように立ち上がる
「今から私達は同志、同盟、運命共同体だ!」
「え?ちょ!?」
ビシィッ!!っと僕を指差し
「いいか鎧!お前は絶対にみずきを墜とせ!私は絶対に海堂先輩を墜とす!」
「字が違くないか!?」
燃えてる……聖が見たことないくらい燃えてる……
聖がガシッと肩を掴む。熱い…
「私はお前に協力する!だから……」
「僕も聖が頑張れるよう協力する!」
「…鎧……」
「聖がここまで本気なんだもん!僕が協力しない訳ないじゃないか!」
僕達は二人で円陣を組んだ。
ここに、恋の後輩同盟が発足した!!
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