六章

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グラウンドから、ノックをする音、ボールが地面に弾む音、そして………ボールが人間の体にめり込む音が聞こえてくる…… 不動明王の制裁が海堂先輩に下されているのだろう… ……南無阿弥陀仏 「ねぇ、鎧君…」 「なんですか?みずきさん…」 「聖止めないと、いくら海堂君でも死んじゃうわよ。」 …………!!!!!!! そうだった! 冥福を祈ってる場合じゃない! 不動明王…もとい、聖を止めないと! 僕はグラウンドに走ると聖の腕を掴んだ 「何をする!離せ!」 「聖落ち着いて!」 「HA・NA・SE!!私はこの男に日頃の鍛練の積み重ねの大切さを骨の髄まで教え込まねばならんのだ!」 「もう十分だよ!海堂先輩が屍になっちゃうよ!」 「屍になろうが体に染み込ませ………………え…しかば………………」 「なーーーーーーー!!!!」
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