夏だ!海だ! プライベートビーチだ!?

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「何が違うんだい?」 美波さんが訊いてくる。 「恋愛感情とかそんなもんですよ。今の俺に、そんな感情は無いって言いたいんですよ。」 「……それは違うんじゃねぇか?」 思わぬ奴が口を開いた。それは、刹那だった。 「竜斗。これは個人の考えだから、納得できないところもあるかもしれねぇ…。 恋愛感情を一時の気の迷い、精神病の一つって考える奴もいるけど、少なくとも俺は違うね。 捉えようによっては恋心…まぁ恋愛感情なんてのは精神に対して薬にも毒にもなると思う。 それを…その感情を愛しく思えるなら幸せだし、逆に憎しみが感じられれば不幸だなって思う。要は捉え方の問題だ。 だから、人に対して尊敬や恋愛感情でもいい、お前は美夏さんや美波さんにその類の感情を一度でも抱いたことはあるか?勿論俺もある…。 それが、あるんなら簡単に感情がないなんて言うなよな…。」
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