8083人が本棚に入れています
本棚に追加
夏祭り当日───
現在四時半過ぎ…
「この感じも一年振りね~。」
中学の校門に来て麗香が感嘆している。
お?後輩が全国大会出場という大段幕がベランダに括り付けられてる…
どうしちゃったんだよ。陸上部…
それはそれとして、もちろん全員浴衣姿だ。希やアリスもそうである。可愛らしい限りだ。
麗香は薔薇の花びら模様で、アリスは幾何学模様、希はひまわりかなそんな感じの浴衣をお召しになられている。
「中学の同級生…どんな……人?」
アリスが聞いてくる。
「イケメンだよ。」
「まさか、高貴と才牙じゃ無いでしょうね~?」
「バレたか……」
「あんたが誘うっつったらその二人しか……あれ?剣道馬鹿は誘わなかったの?」
「あいつ別にイケメンじゃないじゃん。」
酷い言われようである。
「ま、そうね。あんたと妙に気が合うのが不思議でしょうがないわ。」
まぁ良い奴なんだが顔があれなんで却下しといた。
最初のコメントを投稿しよう!