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「……………へ?」
「だから、俺と付き合ってくださいって言ってるんだよ///」
麗香はものすごく驚いた顔をしている。
花火で照らされてるから余計そう見える。
そりゃそうだろう。長年隣りに居てくれた幼馴染みが告白して来るんだから…
「……恥ずかしいんだからさ、早く返事くれよ……」
竜斗は目線を逸らしながら素っ気無い口調で言う。
「私で……良いの……?」
麗香は問う。
「い、いいんだよ! 俺は、麗香が好きだ…。その気持ちに偽りはない。」
麗香はただ泣いていただけだった。
そう。これが俺の……
真実の答えだ。
そして俺は誰よりも愛しい幼馴染みの肩を抱き寄せた。
「えっ…?」
「少しだけ、こうさせててくれ……。」
麗香の震えが止まった。
「…うん。」
安心しきった声だった。
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