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「やるな。あいつも…。」
「今は違います。竜斗さんは無理をしてたと思うです。今日はそっとしておいた方がいいですね。帰りますよ皆さん。」
「そう……だよ!竜斗の邪魔…しちゃいけないんだよ? 二人だけの……りょ、れ?領……」
可愛い顔で出てこない言葉を考えているアリスは可愛すぎた。
「領域の事かな? アリスちゃん」
「は!はい…。 そうです//」
滅茶苦茶萌えますっ!!
高貴と才牙はこの時そう思った。
「ま、メールして俺らは先、帰るか。 二人とも夜だし、家まで送ってってもいいけど、どうする?」
「あ、家…遠くなの……僕はいい…よ?」
アリスの家は、反対方向だ。
「私は舞上なんで…帰りましょうか。」
「お! 近いな。じゃ、帰ろうか。」
「はい。」
「じゃ、アリスも気をつけてね。」
「ハイ……それじゃ………あ!」
アリスが何か思い出したように高貴の元へトコトコと歩み寄り、たぶん角度的に上目遣いな感じでこう言った。
「…今日…楽しかったよ?……高貴…さん!」
今日始めて見た、ふわっと笑うアリスの笑顔だった。
「え?あぁ!そうか。そりゃ良かった。」
「んん? 良かったじゃん高貴。」
「うっるせぇ!!」
そして、それぞれの方向へ帰っていった。
「僕…どうしたんだろ…こんな感情、竜斗以外…初めて…//」
アリスはちょっとだけ、高貴がカッコイイと思ったのである。
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