錆びた鎖

2/3
前へ
/31ページ
次へ
錆びていく 僕を縛っていた鎖が 僕の身体から離れていく 予想もしなかった 鎖が錆びて ポロポロと落ちてゆく 何時から縛られていたか覚えていない どこで縛られたかも知らない でも 僕を縛っていたこの鎖は 茶色に変化し 落ちていく 何も考えられない 何故だろう 頭を使うごとに 頭の奥からズキズキと痛み出す 考えられないことを全て受け入れてきたけれど これだけは受け入れを拒否したい 拒む理由は3つ 鎖が錆びるとは思わなかったから 2つ目は何も考えたくないのに 考えさせられたから 最後のもう一つは 僕自身の存在
/31ページ

最初のコメントを投稿しよう!

2人が本棚に入れています
本棚に追加