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駆緒流の凄く安心した様な、そして子供の様な顔にゆっくりと指を伝わらせる。男の子にしては、肌がすべすべで気持ち良かった。今思うと、駆緒流の肌に触れたのはあの時が最初で最後だったかもしれない。
「………………」
凄い残念だ。でも、だからこそ良いのかも、と思う。
「……ありがとう。おつかれさま。おやすみなさい」
たくさんの感謝の想いをこの言葉に込める。
結局、メデューサは駆緒流に返せなかった。それに、私としてはこれを駆緒流の形見として使い続けたかった。
「駆緒流、私が死んだ時、後からだけど、駆緒流にちゃんと返すからね」
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