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沙「美沙姫全部解いちゃうから受けても受けなくても同じだし…ね?悪く無いでしょ?」
美「でっでも、家はどうするの?学校行ってる間留守になっちゃっうよ?それに家全部の掃除とかできないと思うし…」
沙「大丈夫、美沙姫は寮だもの!この家はハウスキーパーさんに頼むから!」
…おっかしいなぁ。今空耳が聞こえちゃった
沙「家具とか荷物は適当にまとめてもう送ったからね!あと必要な物はキャリーケースに入れてね。大きいものは引越し屋さんに頼んで」
あぁ…また空耳が…
沙「授業は明後日からだけど、学園には明日から行ってね。ママ達も明日のお昼に出発するから」
……現実??
美「ななな、なにそれ!?寮って何?」
沙「そこの学園、全寮制なのよね。助かるわー」
美「違うって、何で勝手に送っちゃったの!ていうか何送ったの!?全然気付かなかったんだけど…!何よりあたしまだ行くとか言ってな…」
沙「行ってくれないの…?」
美「だっていきなり言われても…せっかく受かった高校だし…」
沙「…行ってくれないの?」
目に涙を溜めて裾を掴むと、どこから出したのかハンカチを口に当てる我が母
沙「美沙姫がママの言うこと聞いてくれない…」
ずるい…非常にずるい!
そんなこと言われたら断れないこと知ってるくせに…!
美「分かったよ…行けばいいんでしょ?」
沙「ふふふ、よかったわーじゃあ詳しい事は明日空海叔父さんに聞いて?学校の名前は天風(そらかぜ)学園よ!はい、地図!自分で行こうとしちゃダメよー?美沙姫タクシーじゃないと辿り着けないだろうし」
…嘘泣きか……いや、分かってたけど。切り替え早すぎて着いていけないです。しかも信頼ない…
もう行くしかないのかな…
駄目元で後でお父さんに電話してみよう
そう、そしてどんな学園かも知らずまま
歯車は大きく動き出した
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