積木の章

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   学校も行かぬ日々がありました。   その母子家族は車で各地を転々とし、母は宿を探して所々で説明をして泊まらせて頂いたりする日々でした。    勿論学校に行ってなかったので出歩く事もままならない状態でした。   『世の中には幸せな人間なんているのか?』 子供ながら兄弟らは考えていたでしょう。    4人はある観光場所に行き一枚の写真を撮りそこを去りました。    児童保護所と言う、生活や児童に問題のある子が入ると言われた所へ何ヶ月かお世話になる事になりました。   少年はそこで様々な問題を抱えた少年少女と出会います。   彼らも時代の被害者なのだろう。 少年はここで喧嘩や世間の厳しさを体験するのでした。  
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