積木の章

8/19
前へ
/41ページ
次へ
 G少年が5歳位の頃、ある事件が起こりました。 何故そうなったのかいきさつは解らないが、夜彼と父と母の3人で鵜飼いを見に行き、帰りに 『キ○ガイ』 と呼ばれる人は母に暴力を振るい、車の走行中、車から無理矢理降ろそうとします。   G少年は泣きながら 『お母さぁん!』と叫ぶ。   呼び走行中ドアを開けかすり傷を付けながら、転がりながら、母を捕まえました。 そして男は無理矢理母から剥がそうとする。  引き離し車に入れようとする。    G少年は母の手を離さなかった。   この出来事はその父、母、Gだけしか生涯知る事がなかった。   家庭が壊れていく彼方へ、向かう足音がその日から聞こえて来るのでした。
/41ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11人が本棚に入れています
本棚に追加