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頭を殴られれたような衝撃と
鼓膜破るような騒音が
一緒に訪れて私は気を失った
気が付くと頬に暖かな雫
零れ落ちて
すぐにそれは血だと気付く
でも自分には痛みなどなくて
暗い視界の中君の顔が痛くて
声にならない感情が
胸に渦巻いて身動き取れない
煙の登る空間で
連絡の糸すら見えない
やっと見た外は更に
残酷な景色を瞳へと押し付ける
*お願い 目を覚まして
私一人じゃどうしていいか
分からないよ
君がいなくちゃ何も
出来ないのよ
生意気な事たくさん言った事
謝るから
だからお願い最後でも良いから
もう一度その瞳に私を映して
でも揺らした君の肩はもう冷たい*
救急車の中で小さく呼吸してる
今までに感じたこと無い不安が
目の前の君から流れてくる
待てと言われた廊下は
薄暗くて長くて
まるであの世への道みたい
なぜ自分を守ったりしたのか
そんな事ばかりが頭痛を呼んで
手が痛くなるくらい
神に願うよ私の命もあげるから
光の消えた瞬間
未来の糸が切れた
きっと君に頼りすぎた
我が儘な私へ
君からの『さよなら』
*嫌だよ こんな『さよなら』
この先どうやって
生きて行ったらいいの?
君が育てたくせに
捨てないでよ
伝えてないたくさんの言葉
あるんだから
いっそ私も一緒に行きたい
もう一度その耳で『好き』聞いて
でも触れた君の耳はもう冷たくて*
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