第2話 優しい時

2/17
前へ
/109ページ
次へ
翌日、俺はまた図書室へと向かう。理由は分からないが、何故か体が動くからかもしれない。 「よっ」 図書室に入り、軽い調子で挨拶する。 「・・・・・・こんにちは」 朝倉がいつものように読書をしていた。 「また、来ちまった」 朝倉は感情のこもらない声で。 「・・・・・・そうですか」 「良かったのか?」 「・・・・・・はい」 例のごとく、会話終了。
/109ページ

最初のコメントを投稿しよう!

230人が本棚に入れています
本棚に追加