第2話 優しい時

3/17
前へ
/109ページ
次へ
「・・・・・・」 「今日は違う本読んでんだな?」 頷く。 「どんなジャンルだ?」 「・・・・・・SF」 SFか、似合わない気がする。 「・・・・・・読みます?」 鞄から本を取り出し、差し出してくる。 断ったら、せっかく薦めてくれたのに可哀相な気がしたので。貸してもらう。 「ああ、ありがとう。・・・・・・ところでこの本は?」 「・・・・・・推理小説です」 推理小説か・・・・・・。俺はあまり本を読む習慣が無かったからな、ちょうど良い。
/109ページ

最初のコメントを投稿しよう!

230人が本棚に入れています
本棚に追加