第2話 優しい時

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「っ!」 俺はかわすのが遅れ、口にモロに喰らってしまう。 「痛ってえな!」 オッサンの鳩尾に拳をめり込ませる。 「ぐわっ・・・・・・」 オッサンは悶えながら走って逃げた。 「大丈夫か?」 「はい・・・・・・」 口から血が出ていたからだろうか、朝倉はハンカチを差し出してくる。 「これ・・・・・・」 「いや、大丈夫だ。これくらい」 「でも・・・・・・」 「大丈夫だって、それよりどうしたんだ一体?」
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