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「・・・・・・読んでみます?」
返答は意外にも良かった。
「いや、いいよ。せっかく読んでいるんだからな」
朝倉は差し出しかけた本をまた開き、読書を再開する。
「・・・・・・今日は広田・・・さんでしたっけ? 一緒じゃないんですか?」
広田がいない事に気づいていたようだ、あの時の事をちゃんと覚えていたんだな。
「ああ、あいつは風邪引いて休みなんだ」
嘘だ、あいつは今頃、教室で小学生のようなテンションで飯を食ってる。
「そう・・・・・・なんですか? お大事に、と伝えてください・・・・・・」
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