短編

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雪の結晶って、ひとつひとつ違うんだ… 初雪を眺めていたら、いまさらな事実に気付いた。 同じかたちを探したい… そう思って手をかざした。 最初に見た結晶を思い出しながら、ひとつひとつ確かめる。 ない、ない、ない。 違う、違う、違う。 どこにいるの? どこかにいるの? お願いだから僕を探して… こんなにもあなたを想っているのに… あなたも僕を探してくれなきゃ、こんなたくさんの中で巡り会うことはできないんだから… 僕もたったひとりのあなたに巡り会いたいよ…
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