序章

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リリック!早く起きなさい。 ベーコンを焼きながら寝室に向かい叫ぶ。起きてくる気配はない。朝ごはんすべて食べてしまいますよとでも言おうかとしたがそれでも起きないことは目に見えている。そこで新たに、彼女を起こすための台詞を思いつく。 リリック!起きないならば出て行きますよ。 「フロードさまのばあか、出ていきやしないくせに」 「リリックが起きないなら本当に出ていこうと思っていましたよ?」 「うそつけ」 「それより早く、歌を」 「おなかすいた」 「リリック!」  
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