エピローグ

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 ぱちりと目を覚ますと、真っ白い部屋に居た。その真っ白い部屋というのは病室だと気づくのに時間は掛からない、淡い肌色のカーテンに病院独特の臭い。  ―――そして、真っ白なベッドに眠る私。  …私?  いやいや、可笑しい。私が二人居る、何これ。え、どういうこと?  今、私はベッドのすぐ横に立っていてる、そしてもう一人の私はベッドで眠っている。だけど、首から上だけ出ている血が染み込んでる包帯とガーゼが酷く痛々しい。うわ…と声を上げてしまった。 ,
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