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「この馬鹿っ!!」
びくりと体を震わす、よく美紗姉に怒られる時に言われる言葉だから体が反応してしまった。美紗姉はカツカツとヒールの高いサンダルで私の元へ歩み寄りベッドを勢いよく揺らした。
「馬鹿泉!!勝手に死んでるんじゃないわよ!!目を覚ましなさいよっ!!」
泣きながら美紗姉はベッドを揺らし続ける。お母さんはそれに拍車を掛け大声で泣き出し、お父さんも手で顔を押さえながら泣く。
ちょっと待って?どういうこと?
一人、理解に苦しむ。可笑しい、私はここに居るんだよ?ねえ、皆私は居るじゃない。ねえ、生きてるよ。
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