エピローグ

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「いいや、お前は死んでるのさ」  ふいに後ろから聞こえた声。その声の主を探し当てると――すぐ後ろに居た。 「……」 「よう」  私はもっと理解に苦しむことになった。  その人物だからであろう。この室内には、私とベッドで眠っている私、泣いている家族―――そして、私の後ろに居て声を掛けてきた、ヤクザ。  どう考えても後者はこの場所に必要が無い、というか絶対無い。そう強く断言出来る。そして、私自身ヤクザにフレンドリーに話し掛けられる関係も無い。 「……」 「おい」 「……」 「無視かテメエ」 ,
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