Blurry Eyes

2/4
前へ
/4ページ
次へ
    手摺りは夏の強い日差しにより   驚く程熱せられている       「あっづ!!!!」       しくった と今になって思った   なんて馬鹿なんだ俺       尋常じゃない程の熱さになっている 屋上の手摺りは無表情にも 輝いて見える     それを前に酷く熱い右手を振り回す 夏の暑さに比例して 吹き出した汗が振り回す度、飛び散る。   飛ぶ、と予想してなかった雫は 渇き切ったアスファルトに 小さなシミの水溜まりを作る。     右手の痛さが治まり、 気分を害してしまった男は 手摺りを前に両膝をガシッと掴み、 両腕を着いて三角座りをする。 胡座をかこうとしたが どうもアスファルトが 酷く熱そうな程乾いているので 足で全体重をかかえてみる 昔はまだ もう少しぐらい涼しかった 気がする。 温暖化かな そういえばクーラーも要らなかったのにな というのは閑話休題。   ふと日差しが眩しくて見上げると 空は澄み渡っていて キラキラと輝いているが ビルに圧迫されて 何処と無く淋し気にみえた    
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加