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タツヤが会社に帰ってくると、会社の事務所の雰囲気が変だった。
タツヤの仲間のドライバーが、延着してしまい、会社に延着の賠償金の請求が来てしまったのである。
社長「賠償金、ナンボって言うてる?」
社長が課長に訊くと、
課長「7万9500円です」
社長「運賃より高いんか・・・」
課長は、荷主に抗議をした。
「自分たちは、安全輸送を心掛けていて、元々無理なスケジュールだったにも関わらず、賠償金を請求されたらかなわない。」
そう抗議した。
安全輸送の内容は、スピードを80キロ以上出さないということだ。
その安全輸送は、4年前の、すべての大型トラックに、スピードリミッターの装着を義務づけられたことを期に始めた。
本題に戻ります。
荷主は、タコ・チャートという、トラックに付いている、スピード記録用紙をチェックしていた。
延着したトラックは、80キロを超えて、スピードリミッターが作動するギリギリのスピードで3時間走っていた。
荷主は、「最初からスピードを出せるなら、最初からそうしろ」
と言った。
結局、賠償金は会社が支払うことになった。
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