落ち葉の季 ~おちばのとき~
27/34
読書設定
目次
前へ
/
278ページ
次へ
礼を言って受け取ったヤキイモは、暖かかった。 半分に割られたヤキイモからは、ふわっと柔らかい湯気が揚がる。 甘い香が鼻孔をくすぐる。 ヤキイモ半分の、彼女の何気ない優しさが無性に嬉しかった。 彼女は半分になってしまったヤキイモを大事そうに両手で持ち、ふーっと息を吹きかけている。 一口食べて、幸せそうな笑顔を浮かべた。 無邪気な笑顔だった。
/
278ページ
最初のコメントを投稿しよう!
327人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
17(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!