棺桶職人のサムじいさん

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その夜。 物音で起きたサムじいさん。 扉を開くと少年が立っていました。 その少年は突然ある事を言い出しました。 「じいさんは人間じゃないの?」 これにはサムじいさんも驚いた。そして、聞いてみたのです。 「何故、そう思うんだい?」 すると少年は 「話をしないし、笑ったり、泣いたりしたのを見た事がないからさ。村の人が噂しているよ。」 しばらくして少年は、また話だした。 「棺桶なんか作ってるから気味悪いと言われてるの?」 サムじいさんは少年の話に返事をすることはありませんでした。
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