海に出かけよう

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「パンって…まさかここで売る気かっ?」 「古河パンに休業の文字はねぇ!」 どうやら秋生は本気らしい。 「大丈夫だ。パンは発酵過程があるし、焼いてるから暑さにはつえーよ」 「絶対売れないと思うぞ…」 売れる売れない以前の問題だが、朋也はあえて深くはつっこまなかった。 「なぁに、売れ残ったら早苗のパン同様、海の藻屑となるだけだ」 「海を汚すなっ!」 オッサンは地球の敵だった! いや、早苗さんのパンか…? 「…グスッ、私のパンは…私のパンは…環境破壊の一因だったんですねーーーっ!!」 その場を素早く走り去る早苗。 「早苗の奴っ、今頃気づきやがっ…おれは大好きだぁぁぁぁ!!!」 「………」 …放っておこう 「パパー!」 汐から精一杯の大きさで朋也を呼ぶ声が飛んできた。 コントをやってる間に汐と渚がちょうど良い場所を見つけたようだ。
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