海に出かけよう

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いつか本当の意味を理解する日が、汐に訪れるのだろうか? いいや、そんな必要はないのだ。 汐は幸せなんだから、それでいいじゃないか。 『彼女』だって幸せなんだから、それでいいじゃないか。 ただ、知っておいてくれるだけでいい。 俺たちは、汐を愛しているってことを それだけを、知っておいてくれればいい。 だから… 「汐も、この手を、放さないでいてくれるか?」 小さなてのひらから伝わる、キモチ。 朋也と渚の娘の返事は、 目一杯の笑顔と、 「うんっ!!」 元気な声、ひとつ。
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