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後日、三人で水着を買いに出かけた。
「しおちゃん、これなんかどうですか?」
渚が勧めたビキニタイプの水着をあてがって汐が訊ねてくる。
「…パパ、しおにあう?」
「あぁ、可愛いぞ」
さすがは俺と渚の子。かわいいは正義とはこのことだな
「朋也くん、私はどうでしょうか…?」
「…ん?ビキニじゃなくて良いのか?」
渚が選んでいたのはワンピースタイプの水着。
「もう朋也くんには見せてあげないですっ」
それは困る、大いに困る!
「悪かったよ…頼むから俺にビキニ姿を見せてくれ」
真摯に頭を下げる朋也。
こんな下心たっぷりの理由で頭を下げるなど、端から見ればかなりかっこ悪いが、そんなことは今の朋也には関係ない。
渚のビキニを見るためなのだ。
「ママもおそろい」
汐のこの一言により、渚はしぶしぶといった顔でビキニを選び始めた。
良くやった、汐!
今度アイスを買ってやろう
――こうして、海に行く準備が整っていった。
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