新人教育校

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... 「コレでチュートリアルを終了いたします。いや、久しぶりに教えがいのある生徒でした。」 カインはすごいやりきった顔で一人うんうんと頷いている。 数十分をかけて持てる知識(基礎知識とその応用)の全てを披露した結果、Rainは凄まじい勢いで吸収していったのだ。 「さて、これで私とはお別れになります。後は貴方の想いのままに世界に降りてください。」 最期ににこりと微笑むと、カインは消えてしまった。 「よ~し。頑張るぞ~!!」 よく分からない決意を胸に、Rainは進もうとした。 しかし、 「言い忘れていました。」 突然、先程消えたカインがパッと姿をあらわした。 「おや?どうしました?」 Rainは驚きのあまり腰を抜かしている。 「まあいいです。これから行く世界、説明したと思いますが、4つ存在します。」 説明された事を思い出す。 世界には幾つもの小国があり、それを支配する大国が3つあります。 北に位置する商業大国グラン 南に位置する軍事大国ラース 西に位置する宗教大国ユーラ そして、小国だが大国並の軍事力をもつ強国ジパング この4つ。 「どこがいいですか?無国籍として世界を放浪するのもありですが、ハウスがテントになってしまいます。」 内容としてはどの国も変わらない。 四国間での戦争等はない。 ただ国籍がその国になる。 「ジパングでお願いします。 友人らもそこらしいので。」 出現する敵も、ほぼ同じ。気候など、その辺りが違うだけだ。
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