想いは時に、

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想いは時に、

「話しがあるって言われたから来たんだが…何の用だ?」 昼休みに「ちょっと話したい事があるから体育館裏に来てくれないかな?」と1人の女子に笑顔で言われたから、恐る恐る来てみたらそこには大勢のハオの取り巻きがいた。 嫌な予感はしてたんよ。 だって昨日ハオは早退してオイラを追いかけて来てくれた訳だし…見掛けた奴なんて沢山いるだろう。 「あんたハオ様の何?」 「…ハオは友達だ」 「友達?だったら何で昨日2人でいたんだよ」 「たまたま…」 ─パンっ 「…っ!!」 「調子に乗るのもいい加減にしろよ。次、ハオ様に近付いたら容赦しねえからな!!」 嗚呼、やっぱりきた。 お決まりのビンタだ。 オイラこんな奴等に負けたくない。 でも、悔しいけど返す言葉が出て来ない… 俯いていたら髪を引っ張られ、2発目のビンタ。 他の奴等もそれに乗って殴る蹴るを繰り返す。 涙が溢れてきそうだ。 でも泣いちゃいけない。 「君達…何してるの?」 ボロボロになったオイラの前にハオと生徒会の奴等が来た。 .
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